保育士や幼稚園教諭を養成する専門学校には、全日制と夜間学部との両方を備えた学校も少なくありません。全日制は規則正しい生活を送りながら、学校の授業に集中することができるのがメリットで、卒業するまでの期間も2年間と短いので、できるだけ早く保育士になりたい人に向いています。その一方で、夜間学部は正社員あるいはアルバイトとして昼間に働きながら、仕事が終わった夕方以降に学校に通うスタイルです。卒業するまで3年かかりますが、仕事と学業を両立するのは難しいため、やむを得ないところです。
夜間学部のメリットは、専門学校の学費や入学金、生活費などを自分で稼ぎながら、学校に通うことができる点にあります。保育士の専門学校に入学するには、初年度に60万円から90万円、翌年度以降は毎年50万円から70万円の学費等がかかります。これらの資金を親が負担してくれる場合は問題ありません。しかし、自分で資金を負担する人は、貯金して目標額が貯まるまで待たなくてはなりません。
貴重な時間を何もせずに浪費するよりも、働いて毎月給料をもらいながら夜間学部に入学したほうが有意義だと言えるでしょう。保育士を目指す社会人は、10代前半から20代後半の人がほとんどですが、30代や40代の女性も珍しくありません。さまざまな年代の人が保育士になるために頑張っている姿を見て、若い学生が刺激を受けることも多くなっています。全日制よりも、夜間学部の学生の方が熱心に勉強するという声も聞かれます。
コメントする